時間に追われない旅がしたい|アラカン女性の田沢湖ひとり旅

ひとり旅

こんにちは、アラカンぼっちトラベラーのヴィオラです。

今回から、「大人の休日倶楽部パス」を利用した
秋田ひとり旅を、連載でお届けします。

旅の初日に向かったのは、
以前から一度訪れてみたいと思っていた田沢湖です。

日本一深い湖・田沢湖を目指して

秋田県仙北市にある田沢湖は、最大水深423.4mを誇る、日本で最も深い湖です。

周囲約20kmのほぼ円形をしたカルデラ湖で、
光の加減や時間帯によって、
湖面が瑠璃色や深い青、エメラルドグリーンへと表情を変えるといわれています。

湖畔には、田沢湖に伝わる「たつこ姫伝説」を象徴する金色の「たつこ像」も立っています。

静かな湖と伝説が織りなす、
どこか神秘的でロマンのある風景。
SNSや旅行サイトの写真を見るたびに、
いつか自分の目で確かめてみたいと思っていました。

そして今回、ようやく初めて田沢湖を訪れます。

今回のひとり旅のテーマは「心の雑音を手放す」

今回の旅では、ひとつだけ自分なりのテーマを決めていました。

それは、

「余計な雑音を、できるだけシャットアウトすること」

誰かに合わせるのではなく、
今の自分が何を見たいのか、
何を心地よいと感じるのか。
自分の心と、ゆっくり会話をする旅にしたかったのです。

こうして書くと、少々格好をつけすぎでしょうか。

けれど、家事や仕事、日々の細かな用事に追われていると、
自分の気持ちを静かに見つめる時間は、意外に取れないものです。

静寂と神秘に包まれた田沢湖は、
そんな今回の旅にぴったりの場所に思えました。

朝一番の秋田新幹線「こまち」で出発

朝一番の秋田新幹線「こまち」に乗り、田沢湖へ向かいます。

ちなみに私は、数ある新幹線のなかでも、
秋田新幹線「こまち」がいちばん格好いいと思っています。

茜色の車体に、すらりと伸びた美しい先頭部分。
ホームへ入ってくる姿を見るだけで、
「さあ、旅が始まる」と気持ちが高まります。

早朝の出発だったため、朝食は新幹線の車内でいただきました。

この日の朝ごはんは、夫が握ってくれた梅干しのおむすびです。

前回の旅でも、夫がおむすびを作ってくれました。
ここ最近、なぜか旅に出る朝には握ってくれるのです。

「ぼっちトラベラー」と名乗りながらも、
旅の始まりには、こうして家族の優しさが添えられています。

少し不格好でも、握ってくれた人の気持ちが伝わるおむすびは、
旅先でいただくどんな豪華な朝食にも負けません。

盛岡から田沢湖線へ

東京方面から走ってきた「こまち」は、
盛岡駅で併結していた東北新幹線「はやぶさ」と分かれます。

ここから「こまち」は、在来線区間である田沢湖線へ入ります。

岩手山を後にして、列車は緑豊かな景色のなかを進んでいきます。

車窓に広がる山や田園風景を、ただぼんやりと眺める時間。
それだけで、日常で知らず知らずのうちにたまっていたものが、
少しずつ洗い流されていくようでした。

新幹線に乗っているのに、
どこかローカル線の旅をしているような感覚を味わえるのも、
秋田新幹線の魅力かもしれません。

田沢湖駅に到着。でも、バスは調べていません

乗車駅から約2時間半。田沢湖駅に到着しました。

田沢湖駅から湖畔へ行くには、路線バスを利用します。

ところが私、どこ行きのバスに乗ればよいのかも、
何時に出発するのかも、ほとんど調べていませんでした。

田沢湖駅に観光案内所があることだけは知っていたので、

「着いてから、そこで聞けばいいわよね」

という、なかなかの能天気ぶりです。

バスの時刻は季節や運行状況によって変わることがあります。
安心して移動したい方は、
出発前に最新の時刻表を確認しておくことをおすすめします。

私はというと、
トイレへ行き、
荷物を預け、
観光案内所で情報を仕入れながら、
のんびりとバスを待つことにしました。

ひとり旅だからこそ、時間を贅沢に使いたい

日々の暮らしでは、家事や仕事の時間に追われがちです。

「何時までに、これを済ませなくては」
「次は、あれをしなくては」

そんな毎日を送っているのだから、
ひとり旅のときくらいは、時間を贅沢に使いたい。

少しくらい遠回りをしてもいい。
予定どおりに進まなくても、それも旅の思い出です。

そう思いながら、
田沢湖方面へ向かうバス乗り場まで、
急ぐことなく歩いていきました。

何もしない時間や、ただ待っている時間さえも楽しめる。
それは、今の年齢になったからこそ分かる、
旅のぜいたくなのかもしれません。

次回は、田沢湖へ向かうバスの車内と、
いよいよ湖畔に降り立ったときの様子をお届けします。

写真で見てきた瑠璃色の湖は、
実際にはどのような表情を見せてくれたのでしょうか。

どうぞ、次回もお付き合いください。

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