冬至は柚子湯でひと息|江戸時代から続く冬のセルフケア

健康

こんにちは、アラカンぼっちトラベラーのヴィオラです。
今日は「冬至」だったことを、ダンナに言われて思い出しました。
気がつけば、もうそんな季節なんですね。

12月の終わりが近づくと聞こえてくる「冬至」という言葉。
そして冬至といえば、やっぱり柚子湯です。

子どもの頃、母が柚子をガーゼに包んで、そっとお風呂に浮かべていた光景を、今でも覚えています。
浴室いっぱいに広がる、あのやさしい香り。
寒い冬でも、不思議と心まで温まる気がしたものでした。

当時は理由など考えたこともなく、
「冬至になったら柚子湯に入るもの」
それが、わが家の当たり前でした。

でも大人になって、ふと立ち止まって思ったのです。
なぜ冬至の日に、柚子湯に入るのでしょう?

寒い夜にそんなことを考えながら、少し調べてみました。
今回は、当たり前だと思っていた柚子湯の由来を、やさしくまとめてみたいと思います。

柚子湯のはじまりは江戸時代

柚子湯に入る風習が広まったのは、江戸時代といわれています。
特に、銭湯文化が庶民の暮らしに根づいた頃から、
冬至の日に柚子湯を用意する習慣が定着しました。
当時は、今のように医療が発達しておらず、
・冬の冷え
・風邪の流行
・体調不良
に悩まされる人も多かった時代。
体を温め、病を防ぐための生活の知恵として、柚子湯は重宝されていたのです。

柚子湯に込められた意味

柚子湯には、実用面だけでなく縁起担ぎの意味も込められています。
「冬至」と「湯治」の語呂合わせ
・冬至(とうじ)
・湯治(とうじ)
同じ読みであることから、
お風呂で体を癒し、一年の疲れや不調を整える
という意味合いが生まれました。
厄払い・邪気払い
柚子の強い香りは、昔から
邪気を払うものと考えられてきました。
また、柚子の黄色は太陽の色。
生命力や活力の象徴ともされていました。

実は理にかなっている柚子湯の効能

柚子湯は、気分だけのものではありません。
・血行促進
・冷え性の改善
・肌の保湿
・風邪予防
など、現代の視点から見ても理にかなった効果があるとされています。
昔の人の知恵には、驚かされますね。

なぜ「冬至」に柚子湯なの?

冬至は、一年で最も昼が短い日。
この日を境に、少しずつ日が長くなっていきます。
そのため冬至は、
「陰が極まり、陽に転じる日」=運気の切り替わりの日
と考えられてきました。
この節目の日に柚子湯に入り、
・これまでの疲れや厄を洗い流し
・新しい年を健やかに迎える
そんな願いが込められていたのです。

まとめ|柚子湯は冬のセルフケア

柚子湯は、
江戸時代の庶民が生み出した、
縁起と健康を兼ねた、冬のセルフケア。

だからこそ今でも、
「なんとなく気持ちが整う」
「一年を静かに締めくくれる」
そんな感覚が、私たちの中に残っているのかもしれません。

忙しい毎日の中だからこそ、
湯気に包まれながら、
こうした季節の習わしや日本の伝統を、
少しだけ、丁寧に味わってみる。

そんな時間を持つのも、悪くないですね。

今夜は柚子湯に浸かりながら、
一年頑張った自分を、そっと労わってみてはいかがでしょうか。

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