こんにちは、アラカンぼっちトラベラーのヴィオラです。
前半の記事では、雨の中で十二湖に向かう道のりと、
物産館で葛藤するところまでをお届けしました。
ここからは、ついに雨の森へ踏み入れ、
青池へ向かった後半の物語です。
「意を決して行く」・・・その選択が旅の核心に
物産館でどれだけ待っても雨は一向に弱まらず、
空はますます暗くなる気配。
私はとうとう決断しました。
「もう行くしかない」
ただし、このときの私は大事なことを忘れていました。
熊鈴なし、対策なし、
そして手には買ったばかりのお土産まで持っているという“完全な丸腰”。
今思えば無謀でしたが、そのときはそこまで頭が回っていませんでした。
雨と恐怖。揺れる心の中の「進む? 引き返す?」
青池までの道のりは、決して平坦ではありません。
片側には「鶏頭場の池」がすぐそばに広がり、
柵もなければ逃げ場もない。
「もし今、クマに遭遇したら・・・?」
頭の中で何度も同じ問いが浮かびます。
振り返ればすぐにでも戻れる。
でも、ここまで来たからには見たい気持ちも強い。
雨の中、足元を確かめながら早足で進む私は、
ずっと“進むか、引き返すか”を考え続けていました。

そして・・・雨の中に現れた「青池」
ようやく青池にたどり着いたとき、
私が見た青池は、写真で見ていた鮮やかな青とは違っていました。
水面は雨に叩かれ、光はほとんど差しこまない。
でも、それでもなお「ここまで来た」という気持ちが胸を満たし、
静かで重たい雨音の中で、私は小さな達成感を感じていました。

帰り道は“とにかく無事に戻ること”だけ
しかし帰り道も安心ではありません。
相変わらず熊への恐怖は消えず、雨は止む気配もない。
とにかく足早に駐車場へ戻ることだけを考え、黙々と歩き続けました。
そして・・・
駐車場に戻った瞬間、胸の奥から湧き上がったのは
「無事でよかった」という深い安堵でした。
白神山地のブナ林や点在する池をゆっくり楽しむ余裕はありませんでしたが、
この体験はきっと忘れられない旅の一ページになるはずです。
🗺 十二湖・青池の基本情報
⬜︎名称:十二湖 青池(じゅうにこ あおいけ)
⬜︎住所:〒038-2206 青森県西津軽郡深浦町松神
⬜︎駐車場:あり(森の物産館キョロロ隣接)
⬜︎徒歩:駐車場から青池まで徒歩約10分
⬜︎最寄り駅:JR五能線「十二湖駅」
⬜︎備考:
・雨の日や曇りの日は青色が見えにくくなることがあります
・熊の目撃情報が出ることがあるため、対策が必要
・歩道は濡れると滑りやすいので、靴に注意


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